アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法とは?
当ブログ「アトピーをサプリメント・食事の栄養効果で改善するための対策ブログ」では「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べています。
近年、アトピー性皮膚炎やアレルギー症状に悩まされる方が急増していますが、アトピーを治すにはどうすれば良いのでしょうか?
当ブログでは、アトピー性皮膚炎の症状を少しでも改善していくために、アトピーを体の内側から良くする方法として、アトピー性皮膚炎に有効だと思われる栄養素の効果・効能やおすすめのサプリメント・食べ物などを紹介していきたいと思います。
アトピー性皮膚炎を完全に治すことは難しいとされることもありますが、治癒へ向かわせることは不可能ではありません。
しかし、「~すればアトピーは治る!」といったような特定の方法を行うだけではなかなか治らないのは事実です。
もし「~すればアトピーは治る!」と謳っているのであれば、それはお金儲けが目的のアトピービジネスだと考えられます。
またステロイド剤は、対症療法としては有効ですが、根本療法にはなりません。
したがって、日頃の生活習慣を省みない限り、アトピーを本当の意味で良くしていくことはいつまでも出来ないのです。
そのため、ステロイド剤で短期的にかゆみを抑えている間、からだの内側からアトピー性皮膚炎を改善するための対策が必要になってきます。
ではアトピーを治すためにはどのような手段をとることが有効なのでしょうか?
アトピー性皮膚炎を改善・治すために必要不可欠なこととして考えられるのは、以下の通りです。
食事・栄養の改善
アトピー性皮膚炎は血液の汚れによるアレルギー症状によって起こっているため、日頃の食事を改善することが必要になります。
なぜなら皮膚に炎症・かゆみが起こる原因となっているアレルゲンは、主にタンパク質であり、日頃の食事に含まれていることが多いからです。
また血液をきれいにしてアトピーを改善するためには「糖質制限」や「油の摂り方」も大切になってきます。
さらに、アレルギー症状を抑えると共に、細胞の新陳代謝を活発にし、新しい皮膚を作るための栄養の摂り方も重要になってきます。
ちなみにアトピー性皮膚炎を改善するために必要な栄養素としては、主に以下が挙げられます。
油の摂り方
アトピー性皮膚炎の症状の緩和・改善には、まず、リノール酸が含まれている植物油を食事でなるべく減らしていくことが大切です。
そして、その代わりにオメガ3と呼ばれる脂肪酸をバランスよく摂っていく必要があります。
しかしだからといって、酸化しやすい性質があるオメガ3脂肪酸を大量に摂取するのは禁物です。
オメガ6とオメガ3の摂取量の理想的なバランスは2:1や1:1だと言われています。
そのため、オメガ6のリノール酸を過剰摂取している傾向がある場合は、まず、オメガ6の摂取量を減らすことが大切です。
また、油はかゆみの原因になりやすいため、アトピー性皮膚炎の場合には、摂取量を無理に増やすよりも、特にサラダ油の摂取を減らしていったほうが良いと思われます。
特に、天ぷらやフライなどの揚げ物は避けたほうが、植物油の摂取量を減らすという意味では賢明です。
なお、炒め物をする際には、主に飽和脂肪酸で構成されているバターやココナッツオイルを利用することがオススメです。
腸内環境の改善
アトピー性皮膚炎を治すためには、腸内環境の改善が必須であるといわれていますが、その理由は、アレルギー症状に悩まされる方は、免疫細胞のバランスが悪いという特徴があるからです。
そしてその免疫細胞のバランスを整えるために鍵を握っているのが、腸内環境の改善なのです。
また、アトピー性皮膚炎に悩まされる方は、ヒトの善玉菌として働いているビフィズス菌の数が少ないといわれています。
さらに、腸のバリア機能が低下し、腸管に穴が空くことによってアレルゲンが体内に侵入してしまう「リーキーガット症候群」も、アレルギー症状の原因であるとして問題になってきています。
そのため、アトピー性皮膚炎を体の内側から治していくためには、乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖などを摂ることによって腸内環境の改善を行うことが必要不可欠なのです。
そのほか、冷たい飲みものやアイスクリームの摂り過ぎで腸を冷やさないようにすることもアトピーを治すためには大切です。
副腎の強化とストレス対策
アトピー性皮膚炎の炎症を抑えていくには、自分の体内でステロイドホルモンが作られるようにしなければなりません。
そのためには、副腎の機能を強化していくことが大切になってきます。
副腎はストレスを感じる度に抗ストレスホルモンを分泌します。そして慢性的にストレスを感じ続ける生活習慣を送ってしまうと、副腎が疲労してしまい、副腎の機能は弱まってしまいます。
そのため副腎を強化するために日頃の食事において、ビタミンCやビタミンB群などの栄養素を積極的に摂っていく必要があります。
糖質制限
副腎がきちんとコルチゾール(ステロイドホルモン)を分泌できるようにするためには、糖質制限を行なったほうが良いと考えられます。
なぜなら、糖質の過剰摂取→インスリンの分泌→低血糖→副腎のホルモン分泌という流れが、結果的に副腎に負担をかけてしまうからです。
しかし糖質制限といっても、炭水化物を徹底的に食生活から排除するのではなく(腸内環境の改善に必要な食物繊維は炭水化物です)、砂糖や白米、パンなど血糖値を急上昇させる糖質を出来る範囲で減らしていくことが重要になってきます。
鼻呼吸の徹底
アレルギー症状は、体内に細菌やウイルス、未分化のタンパク質などの抗原が入りこみ、その抗原を敵と見なして攻撃する免疫系の働きと関係しています。
そのため、アレルギー症状を少しでも良くするためには、なるべく免疫系が異物と見なすようなものを体内に取り込まないことが重要になってきます。
では、細菌やウイルスなどの異物はどこから入り込むのでしょうか?
主に細菌やウイルスなどの異物が入りこむのは、呼吸器と腸です。
先程、腸に穴が空く「リーキーガット症候群」について述べましたが、腸だけではなく、知らないうちに細菌やウイルスが口から入り込み、そのことがアトピー性皮膚炎の原因になっていることも考えられるのです。
そのため、アトピー性皮膚炎を治していくためには、起きている時だけではなく、寝ている間も、口にサージカルテープを貼るなどして、鼻呼吸を徹底することが大切です。
活性酸素の除去
活性酸素は体内に増えすぎてしまうと、細胞をサビつかせて老化を促したり(酸化)、細胞内のDNAを傷つけたりするとされています。
また、活性酸素は体内の炎症を引き起こすことで、アトピー性皮膚炎をはじめとしたアレルギーや、生活習慣病を引きおこすと言われています。
例えば、強いストレスを感じた時に、体の一部がかゆくなってしまうのは、炎症を引き起こす活性酸素の発生が関係していると考えられます。
したがって、アトピー性皮膚炎の症状緩和のためには、活性酸素の働きを抑えることが大切になってくるのです。
この活性酸素の働きを食事やサプリメントで抑えるには、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質が効果を発揮します。
ミトコンドリアを増やす
アトピー性皮膚炎の改善のために何よりも大切なのは、細胞の新陳代謝を良くすることです。そして、新陳代謝の中心になっているのは、「ミトコンドリア」なのです。
もしミトコンドリアの機能が低下したり、数が減っていたりしたら、その分、新陳代謝は鈍ってしまいます。
したがって、アトピー性皮膚炎の改善には、ミトコンドリアを増やしたり、元気にしたりして、新陳代謝を活性化することが非常に効果的です。
特にミトコンドリアを増やすのに特におすすめなのはウォーキングやゆっくりとしたジョギングなどの有酸素運動です。
デトックス(毒出し)を行う
アトピー性皮膚炎の発症にはストレスや食べ物、細菌など様々な原因が考えられていますが、からだに溜まった汚れや毒素が、腸から血液へと運ばれ、皮膚を通して症状として現れていると考えると分かりやすいと思います。
そのため、アトピーを治していくためには、デトックスを行うことによってからだのなかをキレイにしていくことが大切になってきます。
アトピー性皮膚炎を自分で治した方の多くは、日々の生活のなかで、食事だけではなく、運動や入浴によるデトックスに重点を置いている点で共通しています。
食事においてデトックスするには、酵素ドリンクなどを用いた断食がオススメです。
瞑想で新陳代謝を良くする
また、瞑想を行なってみることも、アトピー性皮膚炎の改善には効果的です。なぜなら、頭を空っぽにして行う瞑想には睡眠に匹敵するほどの、新陳代謝を良くする効果があるからです。
さらに深いリラクゼーション効果が得られる瞑想には、アトピーの大敵であるストレスを低減する効果もあります。
電磁波対策
ニュースや新聞では、電磁波が私たちの身体に及ぼす影響について報道することはほとんどありませんし、電磁波は「見えない」ため、私たちの体の不調が、実は電磁波と関係しているということについては、普段生活していても、気づくことは難しいと思います。
しかし電磁波とアトピー性皮膚炎が無関係であるとは一概には言えないと考えられます。
たとえば医師の丸山修寛氏は、2011年3月11日の東日本大震災の時、しばらく停電が続いたことによって、アトピーのかゆみがなくなったという患者さんの声があったことで、家の電磁波がアトピー性皮膚炎と関係していることに気づいたといいます。
そのため、食事の改善だけでアトピー性皮膚炎がなかなか治らないという方は、電磁波の健康被害も視野に入れてみることが大切になってきます。
以上が、アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策ですが、アトピー性皮膚炎の症状に関しては、原因や症状についても個人差があるため、この記事の内容は、アトピーを少しでも良くしていくための参考程度に止めておいていただければ幸いです。
参考文献
藤田紘一郎 『アレルギーの9割は腸で治る! クスリに頼らない免疫力のつくり方』 大和書房
斎藤博久 『アレルギーはなぜ起こるのか ヒトを傷つける過剰な免疫反応のしくみ』 講談社
菊池新 『なぜ皮膚はかゆくなるのか』 PHP
溝口徹 『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』 青春出版社
西原克成 『アトピーが治った 5つの生活習慣を変えるときれいな肌が戻る』 たちばな出版
藤澤 重樹 『9割の医者が知らない 正しいアトピーの治し方』 永岡書店
丸山修寛 『アトピーのルーツを断つ!』 ホノカ社
安保徹 『免疫革命』 講談社インターナショナル
上野川修一 『からだの中の外界 腸のふしぎ』 講談社
光岡知足 『腸を鍛える―腸内細菌と腸内フローラ』 祥伝社
藤森徹也 『副腎疲労症候群』 幻冬舎