ビタミンDサプリメントのアトピー性皮膚炎を改善する効果
当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、今回は「ビタミンDサプリメントのアトピー性皮膚炎を改善する効果」について述べていきたいと思います。
ビタミンDは丈夫な骨の形成に必要な栄養素だという印象がありますが、実はアレルギーの一種であるアトピー性皮膚炎の改善にも高い効果を発揮すると思われます。
そのことについて詳しく書かれているのは、栄養療法の専門家である溝口徹氏の著作『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』においてです。
新しく知られるようになったビタミンDの作用は、本来は異物でないものに反応しないように作用している腸管免疫寛容を調整し、リンパ球に作用し免疫を整え、皮膚や粘膜からのバイ菌などの侵入を防ぐ抗菌ペプチドを産生することなどである。これらの作用は、ビタミンというよりはホルモンのような働きだ。
薬によるアレルギー治療で紹介したステロイドホルモンは切れ味鋭く症状を改善させるが、副作用が強いことが大きな問題であった。ところがビタミンDはステロイドホルモンのような効果があるにもかかわらず、通常の使用方法では副作用の心配がない。まさにアレルギー治療の救世主といえる存在である。(溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』p141)
実際の治療では、重度の花粉症、アレルギー性鼻炎やじんましんに対して十分な量のビタミンDをサプリメントで補うことによって、劇的に症状が改善することを、私も多く経験している。しかしこの治療では、抗ヒスタミン剤による眠気やだるさを感じることもなく、さらに今でもどうしてもステロイドが必要であった患者さんもステロイド剤が不要になるのである。
ここで紹介しているサプリメントのビタミンDとは、医薬品で骨粗鬆症の治療で処方されている活性型のビタミンDではなく、その一歩手前の活性が乏しいビタミンDのことである。(溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』p142)
ビタミンDに関して、溝口徹氏は「本来は異物でないものに反応しないように作用している腸管免疫寛容を調整し、リンパ球に作用し免疫を整え、皮膚や粘膜からのバイ菌などの侵入を防ぐ抗菌ペプチドを産生する」、「ビタミンDはステロイドホルモンのような効果があるにもかかわらず、通常の使用方法では副作用の心配がない。まさにアレルギー治療の救世主といえる存在」としています。
ビタミンDを効率的に摂取するには?
そのため、アトピー性皮膚炎を改善して皮膚の健康を取り戻していくためにビタミンDは必要不可欠だと考えられますが、このビタミンDを摂取するにはどのような手段が効果的なのでしょうか?
ご存じの方も多いと思いますが、ビタミンDは最低15分以上日光を浴びると、紫外線の刺激によって皮膚で作られます。
しかし、日焼け止めを塗っていたり、洋服越しやガラス越しに太陽光を浴びたりしても、ビタミンDは作られないとされています。
それに加え、屋内で生活する時間が増えた現代人の多くは、知らないうちにビタミンDが不足していることが考えられます。
そのため、十分な量のビタミンDを体内に確保するためには、きちんと屋外にでて、日光浴を15分以上することが必要になってきます。
ビタミンD摂取はサプリメントと日光浴の併用がおすすめ
また、食べ物から十分な量のビタミンDを補給するのは難しいため、経口摂取の場合はサプリメントから摂るのがおすすめです。
屋内で生活する時間が多いため、なかなか日光浴をする暇が無かったり、雨の日が続いたりする場合は、うまくビタミンDサプリメントを利用することで、ビタミンDの不足を補うことができます。
ビタミンDの全てをサプリメントで補うよりは、きちんと日光浴をして皮膚でビタミンDを作ったほうが良いと思われますが、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、日光浴とサプリメントをうまく併用することで、十分な量のビタミンDを確保することが大切なのです。
そのため、日光浴が出来なかった日は、ビタミンDサプリメントをうまく活用して、ビタミンDが体内で不足しないようにすることをおすすめします。
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『アトピーに朗報!』で紹介されたアトピーの乾燥肌を改善する「アトピスマイル」については以下の記事を参照してください。