アトピーをサプリメント・食事の栄養効果で改善するための対策ブログ

アトピー経験者によるアトピー性皮膚炎をサプリメント・食事の栄養効果で改善・治すための方法を情報発信している対策ブログです。

腸内環境がアトピーの改善に大切な理由-『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策」について述べていますが、今回は腸内環境がアトピーの改善に大切な理由を、山口創氏の『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』を取り上げながら書いてみたいと思います。

なぜ腸内環境がアトピーを改善していくために大切になってくるのでしょうか?

このことに関して、皮膚の専門家である山口創氏は、『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』のなかで以下のように述べていますので、まず引用してみます。

 

 最近、アトピー性皮膚炎にかかる人が非常に増えています。皮膚の症状であるアトピーにも腸が大きな影響を与えています。(中略)

 ひどいアトピー性皮膚炎の人ほど、腸炎もひどいという結果も出ており、皮膚炎と腸炎は密接に関連しているようです。

 そのメカニズムですが、通常は私たちが食べた食物のたんぱく質は分解されてアミノ酸になってから血液中に入ります。ところが腸に炎症があるとその部分の腸壁のバリア機能が壊れてしまいます。すると、たんぱく質がそのまま腸壁を通過して血液に入ってしまうため、免疫システムはそれを異物だとみなして攻撃をしかけます。このように、自分で自分の身体の一部、あるいは無害なものを攻撃して傷つけるのがアレルギーです。(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p103~104

 

 そもそも腸管の炎症はなぜ起きるのでしょうか?

 腸に棲む善玉菌は腸内での悪玉菌による異常発酵や腐敗を防ぐはたらきをしています。しかし、ジャンクフードばかり食べていたり、心理的ストレスが続いたりすると、腸内の悪玉菌が増えすぎてしまいます。すると、腸内では有毒物質が発生します。

 これが腸粘膜を刺激して炎症を起こすのです。特に、動物性たんぱく質によって腐敗が起きやすくなり、それが炎症を促し、そこからアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)として血液中に侵入していくのです。このように、腸内環境の悪化がアトピーの一因になるのです。(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p104~105

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腸内環境の悪化による血液の汚れがアトピーを引き起こす

つまり、アトピー性皮膚炎の原因のひとつには、悪玉菌の増加による腸の炎症、さらに(炎症が引き起こす)腸の透過性による血液の汚れがあり、その血液の汚れがアトピーや肌荒れなどの皮膚トラブルを引き起こしていると考えられるのです。

また、腸内の悪玉菌が増えてしまう大きな原因としては、動物性たんぱく質の摂り過ぎや心理的ストレスなどが挙げられます。

しかし、プロバイオティクスやプレバイオティクスといった腸内環境を改善する働きがある食品群を摂ると、皮膚の状態も良くなるという研究結果が、山口氏によって示されています。

 

 日本の研究でも、腸内細菌が産生した毒素が腸で吸収され、血流を介して皮膚に蓄積すると、表皮細胞の分化に異常をもたらし、皮膚のくすみや乾燥を引き起こすことがわかっています。

 そしてプロバイオティクスおよびプレバイオティクス(プロバイオティクスのはたらきを助ける物質)を摂取することで、皮膚の状態がよくなることも確認されています。

 このように、皮膚と腸のそれぞれの健康度、そして脳で感じる心理的ストレスは密接な関係があるのです。(山口創『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』p101~102

 

このように腸と皮膚は深く関わっているため、乳酸菌食物繊維を日頃の食事のなかで多く摂るようにすることは、アトピー性皮膚炎の改善のために必要不可欠なのです。

 

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