アトピーをサプリメント・食事の栄養効果で改善するための対策ブログ

アトピー経験者によるアトピー性皮膚炎をサプリメント・食事の栄養効果で改善・治すための方法を情報発信している対策ブログです。

腸内細菌のアトピー性皮膚炎を改善する効果

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、今回は「腸内細菌のアトピー性皮膚炎を改善する効果」について書いていきたいと思います。

 

私たちの腸には1000種類・100兆個以上もの腸内細菌が生息しているといわれています。そしてその腸内細菌たちは免疫系と対話しており、ヒトの免疫力とも深く関わっています。

また腸内細菌のバランスの状態は、食物の栄養素の吸収率とも関係しています。腸内細菌のバランスが良いほど、食べ物の栄養素は吸収されやすくなるのです。

ところで、腸内細菌の多様な集まりのことは、近年、お花畑になぞらえて「腸内フローラ」と呼ばれていますが、では、その腸内フローラを形成している腸内細菌には、具体的にどのような働きがあるのでしょうか?

 

腸内細菌の働きとしては以下が挙げられます。

 

  • 免疫機能の維持・免疫活性
  • 食べ物の消化と分解
  • 代謝
  • 酵素の分泌
  • ビタミン類の合成
  • 必須アミノ酸の合成
  • ホルモンの合成
  • 有害物質の解毒
  • 腸の蠕動(ぜんどう)運動の促進

 

腸内細菌はビタミンB群を合成する

まず、腸内細菌の主な働きとして挙げられるのは、ビタミン類の合成です。

前回の記事では、ビタミンB群のアトピー改善効果について書きましたが、ビタミンB群のうち、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビオチン、葉酸パントテン酸は腸内細菌が生み出してくれます。

ビタミンB群は皮膚や粘膜の維持や免疫機能の維持、コルチゾール(ステロイドホルモン)を分泌する副腎皮質の機能維持のために欠かせない栄養素です。

そのため、アトピー性皮膚炎を治していくためには、ビタミンB群を積極的に摂っていく必要があるのですが、腸内細菌はそのビタミンB群を合成するはたらきがあるため、腸内細菌を増やしたり、腸内細菌のバランスを整えたりすることはアトピー改善に効果的なのです。

 

腸内細菌の短鎖脂肪酸を合成する働き

さらに腸内細菌には短鎖脂肪酸を生み出す働きがあります。

この「短鎖脂肪酸」については、「短鎖脂肪酸がアトピー性皮膚炎の改善に効果的な理由」という記事で詳しく書きましたが、この短鎖脂肪酸には以下のような働きがあります。

 

  • 脂肪の蓄積を減らし、全身の代謝を活発にして肥満を防ぐ
  • 糖尿病を直接的に改善するホルモン「インクレチン」を増やす
  • アレルギー反応を抑えるTレグを増やす
  • 脳内伝達物質であるセロトニンの分泌を促す
  • 腸のバリア機能を高めることで、食中毒、炎症、食物アレルギー、動脈硬化、がんなどの病気を防ぐ
  • 短鎖脂肪酸ができる過程で腸内細菌から水素が発生し、活性酸素を中和する
  • 腸管の活動エネルギー源となる(藤田紘一郎『腸内細菌が家出する日』より

 

この短鎖脂肪酸はTレグ(制御性T細胞)を増やしたり、腸のバリア機能を高めたりするため、アレルギーの症状に対して効果を発揮するとして期待がもたれています。

ところで、この短鎖脂肪酸がうまく作られるためには、腸内細菌のチームワークが必要だと医学博士の藤田紘一郎氏は述べています。

そのため、短鎖脂肪酸によってアトピー性皮膚炎の症状を緩和していくためには、腸内細菌のバランスがうまく整うような食生活を普段からおくることが重要になってきます。

ちなみに腸内細菌の理想的なバランスは「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」だとされています。

また腸内環境を改善していくためには、乳酸菌食物繊維発酵食品オリゴ糖などを普段の食事や生活のなかで積極的に摂っていくことが大切になってきます。

 

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