口呼吸ではなく鼻呼吸がアトピー改善のために必要である理由
当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、今回は「口呼吸ではなく鼻呼吸がアトピー改善のために必要である理由」について書いていきたいと思います。
では、なぜアトピー性皮膚炎の改善のために鼻呼吸が大切なのでしょうか?
現代社会は、細菌だけではなく、ホコリやダニ、ハウスダストや自動車の排気ガス、工場から出る煤煙や粉塵などに含まれる化学物質などが、大気中にたくさん漂っています。
しかし人間の鼻の鼻腔には空気中のそのような有害物質や細菌を体内に侵入させないように、細かい線毛がびっしりと生えています。
また冷たい空気や乾燥した空気が肺に入り込まないよう、加温・加湿機能も備わっています。
ところが、本来食べ物の通り道である口を気道にしてしまうと、知らず知らずのうちにホコリやチリなどが知らず知らずのうちに体内に入り込み、からだじゅうを蝕んでいきます。
下手をすると風邪や肺炎だけではなく、深刻な疾患を引き起こしてしまう可能性も考えられます。
そのため、有害な物質が体内に入り込まないよう、つねに鼻呼吸をすることが大切なのです。
ちなみに口呼吸の危険性と鼻呼吸の重要性について述べているのは、医学博士の西原克成氏です。
西原克成氏はアトピー性皮膚炎をアレルギーとは捉えておらず、アトピーの発症原因は、口呼吸や腸を冷やすことによって体内に侵入した細菌やウイルスが、白血球によって各細胞に送り込まれ、細胞内感染を起こすことだと考えています。
つまりアトピーの原因は細菌感染と、そのことによる細胞内のミトコンドリアの機能低下だというのです。
その西原氏は『免疫力を高める生活』のなかで口呼吸の弊害として以下を挙げています。
- 「運動能力や学力の低下(疲労感と頭がボーッとする)」
- 「肌荒れや肌のくすみ、ふきでもの、アトピー性皮膚炎(皮下組織の炎症)」
- 「慢性のかぜの症状(扁桃リンパ輪の感染による免疫病)」
- 「いびき、歯ぎしり(疲れと免疫病)」、「無呼吸症候群(疲れと免疫病)」
鼻呼吸はアトピー改善のために必要不可欠
一方、鼻呼吸が優れている点として、以下を挙げています。
- 免疫力を強化する
- 細菌やウイルスを除去する
- 加湿された空気で肺呼吸の酸素交換率が高まる
- 脳と内臓が活性化する
西原氏が鼻呼吸の重要性を指摘している通り、鼻呼吸はアトピー性皮膚炎の改善に効果的なため、アトピー性皮膚炎に悩まされており、普段から口呼吸を行なっている方は、起きている間は徹底的に鼻呼吸を行ってみることをおすすめします。
また寝ている間は知らないうちに口が開き、そこから細菌や大量のホコリなどが入りこむことは多いです。
そのため、寝ている間の口呼吸を防ぐためには、皮膚にやさしいサージカルテープを剥がれない程度の長さに切り、口に貼って寝ることをオススメします。
実際に試してみると、鼻呼吸しか出来ないために寝ている間に鼻の通りが良くなり、眠りが深くなるうえ、目覚めもスッキリします。