腸は冷やさず温めることがアトピーの改善に効果的な理由
当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、この記事では「腸は冷やさず温めることがアトピーの改善に効果的な理由」について書いていこうと思います。
前回の記事では医学博士の西原克成氏の見解を参考にしながら「口呼吸ではなく鼻呼吸がアトピー改善のために必要である理由」について述べてみました。
今回は同じ西原克成氏の、アトピー性皮膚炎を治すには腸を冷やさないようにすることが大切であるという見解を紹介してみます。
『内臓が生み出す心』や『免疫力を高める生活』の著者である西原克成氏は、『アトピーが治った!』のなかで、「アトピーとは、白血球に細菌やウイルスが入ることで起こる、微生物の細胞内感染症なのです」と述べています。
また「白血球が運び屋となって、あちこちの細胞群に感染症を起こして、皮下組織の細胞に感染を起こしたものを、アトピー性皮膚炎と呼んでいるのです」としています。
さらに西原克成氏は以下のように述べています。
また、冷たいものをとって腸を冷やすと、腸のパイエル板(小腸の腸壁にある扁桃リンパ節が集まった部分)が正常に働かなくなります。
すると、パイエル板から大腸菌などの悪玉菌や、細菌、ウイルス、未消化のたんぱく質などがどんどん白血球に取り込まれ、血液を通してばらまかれ、体中の細胞内に入り込んでしまいます。
そして、細胞内にあるミトコンドリアのための酸素や栄養を横取りしてしまいます。
そのため、ミトコンドリアのエネルギーの産出がうまくいかなくなり、細胞の活動が低下して、内臓や組織の働きにまで悪影響を及ぼすのです。
たとえ、コップ1杯の冷水でも、飲んだ5分後には腸に達して腸を冷やします。そして、腸管の免疫機能が直接ダメージを受けると、免疫力が著しく低下し、アトピーや花粉症、喘息などの免疫病にかかりやすくなります。(西原克成『アトピーが治った!』p52)
つまり、西原氏の見解によれば、前回の記事でも述べましたが、アトピーの原因とは主に、腸を冷やすことによって白血球に細菌やウイルスが入り込み、その結果、ミトコンドリアのエネルギー産生がきちんとなされないようになることなのです。
そのため、普段の食事においてアトピー性皮膚炎を治していくためには、冷たい飲みものやアイスクリームなどによって腸を冷やさないようにし、代わりに温かい飲みものを飲むなどして、腸を温める習慣をもつことが重要なのです。
また、口呼吸によっても同じように細菌やウイルスが体内に入りこむといいます。
このあたりのことは、アトピー性皮膚炎を改善していくために、あまり重要視されていないように感じますが、西原克成氏の独自の見解は、アトピーを治していくためには、傾聴に値すると私自身は考えます。