アトピー性皮膚炎の改善にミネラルの栄養効果が大切な理由
当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策」について述べていますが、この記事では「アトピー性皮膚炎の改善にミネラルの栄養効果が大切な理由」について書いています。
アトピー性皮膚炎による皮膚の状態の悪化を改善していくためには、細胞の新陳代謝を良くしていくことが大切ですが、ミネラルは代謝の働きをする酵素を助けるため(補助因子)、アトピーの改善のためにはミネラルは必要不可欠な栄養素だと言えます。
カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルト、クロムの16種類は「必須ミネラル」と呼ばれており、様々な生理作用に関わっています。
これらの必須ミネラルは体内でつくることができないため、細胞の新陳代謝を促すためにはそれぞれを食べ物から積極的に摂らなければなりません。
また幾つかのミネラルはSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)と呼ばれる酵素の材料になったり、SOD酵素の働きを助けたりしています。
このSOD酵素はアトピーの要因であると考えられている活性酸素を除去する働きがあるため、ストレスなどで発生した活性酸素によってアトピーが悪化しないためには、SOD酵素の材料である亜鉛や銅などのミネラルをきちんと摂ることが大切になってきます。
アトピーの改善に関係するミネラル類
基本的にはどのミネラルも不足しないことが好ましいですが、特に不足した場合にアトピー性皮膚炎の悪化と関係してくると考えられるのは、マグネシウム、亜鉛、鉄です。
これらのうち、マグネシウムは300種類以上の酵素の補助因子として働くため、新陳代謝の活性化のためには必要不可欠です。
もしマグネシウムが不足してしまうと、皮膚はなかなか再生されなくなることが考えられます。
また、亜鉛もマグネシウムと同様に多くの酵素の補助因子として関わっています。さらに亜鉛は先程も述べた通り、活性酸素を除去するSOD酵素の材料となるほか、アレルギーを抑制する働きもあります。
最後の鉄は、酸素の運搬と貯蔵に関わる重要なミネラルです。
もし鉄不足になってしまうと、酸素が細胞にうまく届けられなくなるため、皮膚や粘膜が酸欠状態になってしまい、新陳代謝が鈍ることで、正常な皮膚や粘膜が作られなくなってしまいます。
したがって、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、マグネシウム、亜鉛、鉄を中心にしたミネラルをバランスよく摂っていくことが重要になってくるのです。