瞑想がアトピー性皮膚炎の改善に効果的な理由
当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策」について述べていますが、今回は「瞑想がアトピー性皮膚炎の改善に効果的な理由」について書いてみたいと思います。
また、記事の後半ではアトピー改善のために最初に始める瞑想として、マインドフルネス瞑想をおすすめしています。
アトピー性皮膚炎を改善していくためには、細胞内のミトコンドリアを増やして細胞の新陳代謝を良くしていくことが欠かせませんが、瞑想には細胞の新陳代謝を促す働きがあるため、毎日の生活において瞑想の習慣を採り入れることは、アトピー性皮膚炎の改善に効果的です。
では、なぜ瞑想が細胞の新陳代謝を促すのでしょうか?
このことに関して、医学博士の西原克成氏は『免疫力を高める生活』のなかで、以下のように述べています。
睡眠中や瞑想中には、大脳新皮質のニューロンのミトコンドリアからα波が発生します。これは、ニューロンから発する錐体路神経系のインパルスがオフになり、ニューロン自身の新陳代謝のためのスイッチがオンになっていることを意味します。
したがって、瞑想にも睡眠と同じような細胞疲労の回復力があるのです。このとき、必ず頭を空っぽにするのがポイントです。
なぜなら、頭のなかであれこれ考えていると、大脳新皮質の神経細胞が活発に働いて骨格筋システムが作動してしまいますから。背中の筋肉がこってきて新陳代謝が妨げられるからです。筋肉がこると余分な力が入って血圧も上昇し、脳も内臓も疲労します。
反対に、たとえ眠らなくても、無念無想の瞑想状態になれば、筋肉もこらずにリモデリングされます。
このように、細胞の新陳代謝には、骨休めによる重力の解除と、大脳新皮質の筋肉支配の回路の解除という二重のオフ、すなわち、心身のリラクセーションが必要です。(西原克成『免疫力を高める生活』p128~129)
西原氏は、「瞑想にも睡眠と同じような細胞疲労の回復力がある」とし、「必ず頭を空っぽにするのがポイント」としていますが、実際に頭を空っぽにするようにして瞑想を行なってみると、細胞の新陳代謝が良くなり、何もしないでいる時よりも、アトピーで悪化した皮膚の状態が改善されていきます。
また、瞑想を行うと深くリラックスできるようになるため、アトピー性皮膚炎を発症する大きな原因である「ストレス」も軽減され、ストレスによるかゆみなどの症状も軽減されていきます。
瞑想はストレスも解消するため、アトピーの改善に効果を発揮する。
アトピーを改善するのにオススメのマインドフルネス瞑想
しかし、初めて瞑想を行う場合は、「頭を空っぽにする」というのは簡単ではありません。なぜなら、瞑想を始めても、いつの間にか雑念にとらわれてしまっていることが多いからです。
そのため、「瞑想を始めた途端、みるみるうちにアトピーが治った!」というわけにはいきませんが、毎日、少しずつ瞑想のトレーニングを続けていくことは、アトピー性皮膚炎を治していくために有効だと考えられます。
実際、私自身の体験ですが、マインドフルネス瞑想を30分以上続けると、不思議なことにストレスによるかゆみが驚くほど低減されました。
このことに関しては、NHKの体を蝕む「キラーストレス」の特集番組で、マインドフルネス瞑想を行うと、RIPK2という遺伝子の働きが抑制され、ストレスホルモンの「コルチゾールの値」が正常に回復するという研究結果が紹介されていました。
したがって、もしアトピーとストレスに悩まされていて、瞑想に関心がある方は、試しに「マインドフルネス瞑想」を始めてみることをおすすめします。
マインドフルネスは初めての方にオススメの瞑想
現在の瞬間に気づいていくマインドフルネス瞑想は、すぐにどこででも始められる瞑想です。
また、特定の宗教が関係しているわけではなく、お金も一切かかりません。
そのためマインドフルネス瞑想は、アトピービジネスとは無縁ですので安心してください。
さらに、気づきを入れながら瞑想を深めていくことで、常に感覚を対象化していくため、特定の瞑想のように、対象に没入しすぎて自分を見失うという危険性はありません。
したがって、マインドフルネス瞑想は瞑想に不安を感じる方でも安心して始めることができます。
しかも、マインドフルネス瞑想を続けることで培った技術は、日常生活のなかの仕事や人間関係に応用できるので、マインドフルネス瞑想を始めてみることは、自分にとってプラスに働きます。
しかし、マインドフルネス瞑想は、毎日、地道に実践し続けることが何よりも大切になってきますので、2~3日続けただけで止めてしまっては、あまり意味をなさなくなってしまいます。
詳しいマインドフルネス瞑想の方法については、「生命力を高める生活」というブログの記事に書いてありますので、参考になさってみてください。
瞑想の新陳代謝を促す効果やストレスを緩和する効果はアトピーの治癒のために有効に働く
以上が、瞑想がアトピー性皮膚炎の改善に効果的な理由についてですが、瞑想の驚くべき効果は、近頃、テレビや雑誌などで頻繁に取り上げられるようになりました。
アトピー性皮膚炎の改善効果については、あまり話題になっていませんが、瞑想の新陳代謝を促す効果やストレスをやわらげる効果は、アトピー性皮膚炎の治癒のために有効に働くと考えられます。
また、まだまだマインドフルネス瞑想のアトピー改善効果についての科学的なエビデンスは乏しいかもしれませんが、ストレスを感じるたびに無性にかゆくなるという方は、ストレス対策としてのマインドフルネス瞑想に注目してみても良いと思います。
なお、この度、アトピーを治すための瞑想のサポートに以下の音源動画を作成しましたので、よろしければご利用ください(注 この動画の音源を聴くだけでアトピーが治るわけではありません)。
これはリラックス・ストレス解消・アトピー改善のためのマインドフルネス瞑想用音源動画です。
この音源にはソルフェジオ周波数をはじめとして、数種類の波の音や森の音、倍音など様々な音が入っています。
マインドフルネス瞑想初心者の方のための、この音源の使い方
まずは澄み渡った青空などをイメージして、頭の中を空にします。
次に深い呼吸をし、呼吸や身体の感覚をあるがままに感じながら、身体やこめかみのあたりの力を抜き、リラックスしていきます。
そして、それに慣れてきたら、この音源に含まれているいろいろな音に気づいたり、観察したり、感じたりしてみてください。
もし、途中で頭に悩み事や過去のイヤな記憶などが浮かんで来たら、そこで自分を責めたりせず、雑念、雑念、雑念とラベリングすることで雑念をなるべく早く振り払い、再び息や音の観察に戻っていってください。
約30分を目安に瞑想を続けてみると、次第にその効果が感じられるようになります。
ちなみに瞑想の効果としては、アトピー性皮膚炎の改善をはじめとして、生命力アップ、免疫力アップ、集中力アップ、洞察力アップ、ストレス解消、疲労回復、美肌効果、うつ症状の軽減、などが挙げられます。
ぜひ、この動画を使って、現在の瞬間に気づく「マインドフルネス瞑想」を始めてみてください。