血液をキレイにすることはアトピー性皮膚炎の改善のために必要
当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策」について述べていますが、今回は血液をキレイにすることがアトピー性皮膚炎の改善のために必要である理由について書いていきたいと思います。
アトピー性皮膚炎の原因としては、細菌やダニ、糖分、未消化のタンパク質、質の悪い油、ストレス、活性酸素など、様々なものが挙げられていますが、何が原因かを突き止めるのはなかなか難しいため、アトピー性皮膚炎を治していくのに、特定の原因を突き止める必要はないように思われます。
しかしアトピー性皮膚炎が発症する原因としては、血液の汚れが挙げられるため、血液をキレイにすることは、アトピー性皮膚炎を改善していくために必要だと考えられます。
では、日頃の食事において血液が汚れる原因は何かといえば、それは糖分やタンパク質の摂り過ぎです。
また、腸内環境の悪化や腸内細菌のバランスも血液の汚れに関係してきます。
腸内環境が悪化したり、腸内細菌のバランスが崩れてしまったりすると、腸管のバリアが弱くなり、リーキーガット症候群が起こることで、腸から血液に未消化のタンパク質や糖質、細菌などが流れ込みやすくなってしまうのです。
リーキーガット症候群については以下の記事をご参照ください。
血液をキレイにするための食習慣とは?
したがって、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、糖やタンパク質、細菌などによって血液が汚れないようにする必要があります。
ではどうすれば血液を汚れていないきれいな状態にすることが出来るのでしょうか?
血液をキレイにする方法としては以下が挙げられます。
- 腸内環境をきれいにする・腸内細菌のバランスを整える
- 食事は野菜中心にし、肉類や乳製品の摂り過ぎを控える
- 砂糖が多く含まれたお菓子や加工食品はなるべく食べないようにする
アトピーを治すにはビタミン、ミネラル、食物繊維、ファイトケミカルなどが豊富な野菜や果物を多く摂る食生活が大切。
腸内環境をキレイにする・腸内細菌のバランスを整える
アトピー性皮膚炎を治していくためには腸内環境の改善は必要不可欠です。なぜなら血液をキレイにするのも汚すのも、腸内環境が深く関わっているからです。
そのため、普段から食物繊維やオリゴ糖が多く含まれた「プレバイオティクス」と呼ばれる食品や、有用菌が含まれた食品である「プロバイオティクス」、さらに納豆や漬け物など日本に伝統的に伝わる発酵食を多く摂るようにしましょう。
もしそのことによって腸内細菌の善玉菌が増えたり、腸内環境がキレイになったりすれば、腸管のバリア機能が強化され、血液内に余計なものが入りこみにくくなります。
食事は野菜中心にし、肉類や乳製品の摂り過ぎを控える
アトピー性皮膚炎をはじめとしたアレルギー症状には、血液内に未消化のタンパク質が入りこんでしまうことが関係しています。
そのため、アトピー性皮膚炎を改善していくためには、タンパク質の摂り方に気をつける必要があります。
タンパク質というと、肉や魚などを思い浮かべる方が多いと思われますが、肉や魚などの動物性タンパク質は、体内酵素でアミノ酸レベルにまで分解するのが難しいうえ、腸内環境を悪化させたり、血液を汚したりする原因になりやすいとされています。
そのためタンパク質は動物性のものを控えめにし、海藻類や納豆、黒酢などの発酵食品から摂るほうが良いと思われます。
また牛乳などの乳製品に含まれるカゼインというタンパク質はアレルギーの原因になりやすいとされていますので、牛乳をはじめとした乳製品も、アトピーを治している間は摂るのを避けてみてください。
アトピーに良い食事とは、野菜や果物、海藻類、発酵食などが中心の和食です。
砂糖が多く含まれたお菓子や加工食品はなるべく食べないようにする
お菓子やカップ麺などの加工食品、ファストフードには、砂糖や異性化糖、食品添加物やトランス脂肪酸など、血液を汚したり、腸内環境を悪化させたりするものが多く含まれています。
特に砂糖や異性化糖など、血糖値を急激に上げてしまう糖質は、アトピーを悪化させる原因になってしまいます。
そのため、普段からコンビニエンスストアやスーパーマーケットで加工食品を買って食べている方は、アトピーを治そうとしている間だけでも、加工食品を口にするのを止めてみてください。
アトピー性皮膚炎は特定の方法に頼るだけで治るわけではありません。特に30代を越えて来ると細胞の新陳代謝が衰えてくるため、皮膚の疾患を治すのにある程度の期間が必要になります。
そのため、アトピーを早く治したいと思っても、アトピーはすぐには治りません。
もし「~するだけで大人のアトピーはすぐに治る」と何かに書いてあったら、それはアトピービジネスである可能性が高いです。
しかし血液がきれいになるような食習慣を地道に続けていけば、着実にアトピー性皮膚炎は快方に向かっていきます。
また、時々でも良いので、断食(ファスティング)を行うことも、腸内細菌のバランスを整えたり、腸内環境をキレイにしてデトックスしたりするのに効果的です。
そのほか、医学博士の西原克成氏が述べていることですが、口呼吸を行ってしまうと、細菌が体内に入りこみやすくなるので、アトピーを治していくためには鼻呼吸を常に心がけることも大切です。
それに加えて、冷たい物を飲んだり食べたりすることも、腸から血液へ細菌などの侵入を許すことになると西原氏は述べていますので、冷たい物はなるべく避けた方が賢明です。
以上、ここまで血液をキレイにすることがアトピー性皮膚炎の改善のために必要である理由について述べてきましたが、普段から食事に気をつけたりデトックスを行ったりして血液をキレイにしていけば、細胞が元気になり、アトピー性皮膚炎は必ず改善に向かっていきますので、アトピーだからといって落ち込む必要はありません。