アトピーをサプリメント・食事の栄養効果で改善するための対策ブログ

アトピー経験者によるアトピー性皮膚炎をサプリメント・食事の栄養効果で改善・治すための方法を情報発信している対策ブログです。

酵素の力がアトピー性皮膚炎の改善に効果的な理由

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、今回は「酵素の力がアトピー性皮膚炎の改善に効果的な理由」について書いていきたいと思います。

 

近年、酵素サプリメント酵素ドリンクなどの健康食品が話題になっていますが、その「酵素」とは一体何でしょうか?

酵素は人間の体内では、食べ物の消化や吸収、解毒、エネルギーの代謝など、あらゆる生命活動の媒介として働いています。

また細胞の新陳代謝にも酵素は関わっているため、アトピー性皮膚炎による皮膚の状態の悪化を改善していくためには酵素の力を高めることは必要不可欠なのです。

ちなみに酵素は現在、20,000種類以上存在することが判明していますが、代謝の働きをする酵素は3000~5000種類以上、消化の働きをする酵素は24種類であるとされています。

しかし、現代人の多くは体内の酵素の量が不足していると言わざるを得ません。その理由の一つには食べ過ぎの傾向による酵素の無駄遣いが挙げられます。

食べ物を食べ過ぎてしまうと、「消化」のために大量の酵素が必要になるため、肝心の「代謝」の方に体内酵素が回らなくなってしまいます。

そうなると新陳代謝が停滞するようになり、免疫力も低下するため、老化が早まったり、生活習慣病をはじめとした様々な病気にかかりやすくなったりするのです。

さらに、大量の食べ物が体内に入り込むことによって「消化不良」が起きやすくなります。酵素の力によっても消化・分解されなかった食物が腸内に停滞すると、大腸内の悪玉菌を増えて腸内環境を悪化させてしまいます。

しかも、この「消化不良」は腸に穴が空いてアレルギーの原因になる「リーキーガット症候群」の引き金になるとされています。

そして、これらのことは、アトピー性皮膚炎の発症とも無関係ではないと思われます。

 

酵素とアトピー性皮膚炎の関係とは?

体内の酵素が不足する理由

もう一つ酵素が不足している原因は、加熱食・加工食品の増加です。

酵素はこれまでたんぱく質の一部であると単純に理解されてきたため、たんぱく質を摂れば酵素は補充できると考えられていました。

しかし、酵素は熱に弱い性質をもっており、48℃を超えてくると壊れ始めるため、いくら加熱食や工場で製造された加工食品を口にしたとしても、酵素を補うことは出来ません。

また、加工食品に含まれる食品添加物なども、解毒のために多くの酵素が必要になるため、体内の酵素を浪費してしまう大きな原因になっています。

酵素を分泌する腸内細菌

さらに、体内の酵素が不足する理由として、腸内環境の悪化が挙げられます。

私たちの腸には1000種類、100兆個以上もの腸内細菌が生息していると言われていますが、その腸内細菌には酵素を分泌する働きがあります。

そして、その腸内細菌が分泌する酵素は、消化や代謝を助けてくれています。

しかし、先程述べた「消化不良」などが原因で、腸内環境が悪化してしまうと、腸内細菌のバランスが乱れて酵素が分泌されにくくなります。

体内酵素を増やすには?

では、体内の酵素を増やしていくにはどうすれば良いのでしょうか?

酵素はタンパク質であり、体内ではアミノ酸の結合によって作られるため、代謝の働きをする酵素は、食べ物から補充することは出来ないと言われています。

しかし、消化のための酵素は食事から補うことは可能です。

例えば大根おろしにはアミラーゼをはじめとした消化酵素が多く含まれていますし、パイナップルには肉を柔らかくするプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)が豊富に含まれています。

また、日本の伝統食である納豆にはたんぱく質分解酵素ナットウキナーゼが含まれていることはよく知られています。

これらは「食物酵素」と呼ばれていますが、酵素は熱に弱い性質があるため、食物酵素は加工食品や加熱食には含まれておらず、基本的に生食に含まれています。

したがって、新鮮な生野菜や果物、酵母のちからによってできた発酵食品などを毎日の食生活に豊富に採り入れることが大切になってきます。

もし生食を摂るのが難しいという場合は、食物酵素が含まれた酵素サプリメントが販売されていますので、そちらを利用するのも有効です。

そして、食物酵素が含まれた食材や酵素サプリメントを摂るようにすることに加えて、消化酵素の無駄遣いをしないように食べ過ぎや早食いを避けることが、結果的に体内酵素を増やすことにつながるのです。

さらに、腸内細菌には酵素を分泌する働きがあるため、腸内環境を改善することで、腸内細菌のバランスを整えることも、体内酵素を増やすのに効果的です。

もし体内酵素が増えていけば、その分、細胞の新陳代謝は活発になるので、アトピー性皮膚炎によって状態が悪化している皮膚も改善の方向に向かっていきます。

酵素の働きを助けるビタミン・ミネラル

ちなみに普段、野菜や果物などから摂っている栄養素のビタミンミネラル酵素の働きを助ける補酵素・捕因子の役割を担っています。

そのため、ビタミンやミネラルをしっかり摂らないと、酵素がきちんと働くことが出来ず、細胞の新陳代謝も鈍ってしまいます。

特にビタミンのうちのビタミンB群は、そのほとんどが補酵素としての役割を担っています。

したがって、アトピー性皮膚炎を少しでも早く治していくためには、酵素の働きを助ける役割があるビタミンとミネラルを十分に摂っていかなければならないのです。

 

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活性酸素がアトピー性皮膚炎の要因である理由

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策」について述べていますが、今回は「活性酸素アトピー性皮膚炎の要因である理由」について書いていきたいと思います。

活性酸素は呼吸を行うだけでも生じてしまうものであり、普段は悪者ではないのですが、体内に増えすぎてしまうと、細胞をサビつかせて老化を促したり(酸化)、細胞内のDNAを傷つけたりするとされています。

また、活性酸素は体内の炎症を引き起こすことで、アトピー性皮膚炎をはじめとしたアレルギーや、生活習慣病を引きおこすと言われています。

例えば、強いストレスを感じた時に、体の一部がかゆくなってしまうのは、炎症を引き起こす活性酸素の発生が関係していると考えられます。

ちなみに、その活性酸素が増えすぎる原因としては、以下が考えられます。

 

  • 強いストレス
  • 激しい運動
  • 喫煙
  • 電磁波
  • 紫外線
  • 化学物質
  • 食品添加物

 

そして増えすぎた活性酸素は、細胞内でATPと呼ばれるエネルギー通貨を産生しているミトコンドリアの機能低下ももたらすといいます。

そのため、アトピーの克服に限らず、普段から健康でいるためには活性酸素が増えすぎないような対策を行うことが大切になってくるのです。

フリーラジカルとは?

ところで、活性酸素は「フリーラジカル」の一種です。

このフリーラジカルについては、宇野克明氏の『ミトコンドリア革命』のなかでの説明が簡潔ですので、引用することにします。

 〝フリーラジカル〟とは原子核を周回する電子の数に不足が生じ、対をなさなくなってしまった元素を含む物質の総称だ。こうした電子、すなわち〝不対電子〟が常に周囲よりその不足した分の電子を調達しようとする性質を持った反応性の高い不安定物質である。

 そのため、フリーラジカルは周囲から電子を強奪し、その時電子を失った周囲の組織は著しく酸化してしまうことになる。

 このようなフリーラジカルを含んだ酸化物質の総称を〝活性酸素種(スーパーオキサイド)〟といい、人体を破壊する怖い物質として恐れられている。活性酸素種の個別名称としては〝活性酸素〟〝ヒドロキシルラジカル〟〝過酸化水素〟、そして〝一重項酸素〟が有名だ。

 こうした性質、名称を持つフリーラジカルだが、その作用で最も恐ろしいのが細胞核DNAに与える酸化損傷だ。フリーラジカルに与えられた損傷は時に恐ろしい 〝がん〟や酸化に伴って生じる各種疾患の増加、あるいは老化促進の原因すら引きおこす。さらに、こうした減少を放置すれば、その強い酸化反応は連鎖的に 〝電子の強奪〟を繰り返し、更なる状況の悪化さえもたらしてしまうだろう。(宇野克明『ミトコンドリア革命』p61~63)

アトピーの改善には活性酸素フリーラジカル)対策

宇野氏がこのように述べている通り、フリーラジカルは、細胞の老化促進や、がん、アレルギーなどの原因になるとされています。

つまり、冒頭でも述べましたが、フリーラジカル活性酸素は万病のもとであり、アトピー性皮膚炎に関しても、決して無関係ではないと考えられるのです。

したがって、フリーラジカル活性酸素の働きを抑えることが、アトピー性皮膚炎の症状緩和のためには大切になってくるのです。

ちなみにこのフリーラジカルの働きを抑えるには、「抗酸化物質」が有効であると言われています。

たとえば、ビタミンCやビタミンE、アントシアニンレスベラトロールアスタキサンチンなどのポリフェノール類には、活性酸素を除去する強い抗酸化作用があります。

また、体内ではSODと呼ばれる酵素活性酸素の働きを抑えてくれています。

さらに、細胞内のミトコンドリアの働きが活性酸素によって鈍らないように、軽いジョギングや気功など、ゆるやかな運動などによってミトコンドリアを増やしていくことも、活性酸素対策には重要です。

 

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ルイボスティーのアトピー性皮膚炎を改善する効果

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、この記事では「ルイボスティーアトピー性皮膚炎を改善する効果」について述べていこうと思います。

 

ルイボスティーアトピー性皮膚炎の改善に効果的だとされる理由は、ルイボスティーには活性酸素フリーラジカル)を除去する抗酸化物質であるポリフェノール類が多く含まれているからです。

実際、アトピーのかゆみを感じた時に、ルイボスティーを飲むと、かゆみがやわらぐような気がします。

 

ちなみに活性酸素とは、細胞を老化させたりサビつかせたりする原因であり(酸化)、ストレスを感じたり、激しい運動を行なったりすることで増えるとされています。

また、この活性酸素フリーラジカル)は、原子核の周りの電子の数が不安定なために、他から電子を奪おうとします。

そして、この活性酸素は体内に炎症をもたらし、アトピー性皮膚炎や生活習慣病など、万病の元になると考えられています。

 

しかしポリフェノールには「抗酸化作用」と呼ばれる、活性酸素によって細胞が老化したり、細胞の中のDNAが傷つけられたりするのを防ぐ働きがあります。

ルイボスティーにはオリエンチンやイソオリエンチン、アスパラチン、ルチンなど様々なポリフェノールの一種のフラボノイド系の物質が含まれており、それら多種多様なポリフェノール活性酸素を除去して健康維持に役立つほか、免疫力を高めるためにも効果を発揮するとされています。

 

アトピー改善に効果的な「ケルセチン」

またルイボスティーに含まれているポリフェノールの一種「ケルセチン」には皮膚バリアの強化作用やヒスタミン抑制作用があることから、アトピー性皮膚炎や花粉症といったアレルギー性疾患の予防・改善に効果を発揮するといわれています。

実際、ルイボスティーには抗アレルギー作用があり、経口投与によって、アトピー性皮膚炎をはじめとしたかゆみを伴う皮膚炎が改善されたという研究報告があるようです。

 

このようにルイボスティーアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を緩和する理由としては、ケルセチンの効果に加え、様々なポリフェノールが、抗酸化作用によって活性酸素の働きを抑えるからだと考えられます。

 

ルイボスティーとは?

ところでルイボスティーの「ルイボス」とは、南アフリカ共和国の一部の山岳地帯で栽培されるマメ科の低木で、「赤い潅木」とも呼ばれています。

また、茶葉を発酵、乾燥させたルイボスティーは古くから先住民によって飲まれています。

特にアフリカで栽培されているルイボスティーは一般的なお茶に比べて、ミネラルが非常に豊富だという特徴があります。

 

ルイボスティーに含まれているミネラル類は、リン、マグネシウム、カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウム亜鉛、銅、セレン、マンガンなどで、普段なかなか摂取しづらい必須ミネラルが豊富に含まれています。

 

そのため、アトピーや花粉症といったアレルギー予防だけではなく、高血圧の予防、糖尿病の予防、便秘の解消など、様々な健康効果・効能がルイボスティーにはあると言われています。

それに加えて、ノンカフェインであることも、ルイボスティーの特徴のひとつです。

 

アトピーを改善するのにおすすめなルイボスティー

 

ルイボスティーのおすすめは?

アトピーを改善するためにルイボスティーを日頃の生活に採り入れることは非常におすすめです。

また、アトピーを治そうとしている間、水分補給のために飲む飲みものとしても、ルイボスティーはイチオシです。

 

しかし、ルイボスティーはほとんどが輸入品であるため、ルイボスティーを選ぶ際は、きちんと有機栽培された茶葉を使用しているものを選ぶことが大切です。

さらに、有機栽培・オーガニックを謳っていたとしても、ルイボスティーを購入する際は、そのルイボスティーが本当に安心・安全であるかどうか厳しくチェックする必要があります。

 

アールティーのルイボスティーがおすすめな理由

当ブログがおすすめしたいルイボスティーとしては、株式会社アールティーのルイボスティー が挙げられます。

株式会社アールティーは有機栽培されたオーガニック茶葉、それも最高級の「スーパーグレード」のみを取り扱っています。

 

また、アールティーのルイボスティーは、国際的な第一級オーガニック認証機関であるECOCERT(エコサート)をはじめ、有機JAS(日本)、USDA ORGANIC(アメリカ)など、世界の主な有機認証制度の厳しい基準をクリアしており、種の状態から私たち消費者の元に届くまで、「安心」と「おいしさ」に最大の注意を払っています。

さらにアールティーはお湯を注ぐだけですぐ飲めるルイボスティーを販売しており、このアールティー独自の製法によるオリジナル茶葉は、従来の煮出したタイプよりさらに香り高く、天然ミネラルもより多く含まれているとされています。

 

このように、安心・安全で高品質なうえ、気軽に飲むことが出来るアールティーのルイボスティーは、ルイボスティーアトピーを治すために摂っていく場合に、非常にオススメすることが出来るのです。

 

アトピーを改善するのにおすすめなルイボスティー

 RT定番4種入りの「3週間お試しセット」

 

株式会社アールティーのルイボスティーは有機栽培されたオーガニック茶葉、それも最高級の「スーパーグレード」のみを使用しているため、高品質で美味しいうえに安心安全です。

 

また、RTルイボスティー「3週間お試しセット」 は、セット内容が、

 

 

となっています。

 

特に「ルイボスティー・スタンダード (煮出し用) 3g×20包」はルイボスティーが2リットル×20回分ですので、コップ1杯でたったの7円程度と大変経済的です。

また煮出し用は、アトピー対策のために、毎日たくさん飲むのにもおすすめです。

 

アトピーを改善するのにおすすめなルイボスティー

 最高級ルイボスティー「3週間お試しセット」

 

アトピーを改善するのにおすすめなルイボスティー

アトピーを改善するのにおすすめなルイボスティー

腸は冷やさず温めることがアトピーの改善に効果的な理由

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、この記事では「腸は冷やさず温めることがアトピーの改善に効果的な理由」について書いていこうと思います。

 

前回の記事では医学博士の西原克成氏の見解を参考にしながら「口呼吸ではなく鼻呼吸がアトピー改善のために必要である理由」について述べてみました。

今回は同じ西原克成氏の、アトピー性皮膚炎を治すには腸を冷やさないようにすることが大切であるという見解を紹介してみます。

『内臓が生み出す心』や『免疫力を高める生活』の著者である西原克成氏は、『アトピーが治った!』のなかで、「アトピーとは、白血球に細菌やウイルスが入ることで起こる、微生物の細胞内感染症なのです」と述べています。

また「白血球が運び屋となって、あちこちの細胞群に感染症を起こして、皮下組織の細胞に感染を起こしたものを、アトピー性皮膚炎と呼んでいるのです」としています。

さらに西原克成氏は以下のように述べています。

 

 また、冷たいものをとって腸を冷やすと、腸のパイエル板(小腸の腸壁にある扁桃リンパ節が集まった部分)が正常に働かなくなります。

 すると、パイエル板から大腸菌などの悪玉菌や、細菌、ウイルス、未消化のたんぱく質などがどんどん白血球に取り込まれ、血液を通してばらまかれ、体中の細胞内に入り込んでしまいます。

 そして、細胞内にあるミトコンドリアのための酸素や栄養を横取りしてしまいます。

 そのため、ミトコンドリアのエネルギーの産出がうまくいかなくなり、細胞の活動が低下して、内臓や組織の働きにまで悪影響を及ぼすのです。

 たとえ、コップ1杯の冷水でも、飲んだ5分後には腸に達して腸を冷やします。そして、腸管の免疫機能が直接ダメージを受けると、免疫力が著しく低下し、アトピーや花粉症、喘息などの免疫病にかかりやすくなります。(西原克成アトピーが治った!』p52

 

つまり、西原氏の見解によれば、前回の記事でも述べましたが、アトピーの原因とは主に、腸を冷やすことによって白血球に細菌やウイルスが入り込み、その結果、ミトコンドリアのエネルギー産生がきちんとなされないようになることなのです。

そのため、普段の食事においてアトピー性皮膚炎を治していくためには、冷たい飲みものやアイスクリームなどによって腸を冷やさないようにし、代わりに温かい飲みものを飲むなどして、腸を温める習慣をもつことが重要なのです。

また、口呼吸によっても同じように細菌やウイルスが体内に入りこむといいます。

このあたりのことは、アトピー性皮膚炎を改善していくために、あまり重要視されていないように感じますが、西原克成氏の独自の見解は、アトピーを治していくためには、傾聴に値すると私自身は考えます。

 

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口呼吸ではなく鼻呼吸がアトピー改善のために必要である理由

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べていますが、今回は「口呼吸ではなく鼻呼吸がアトピー改善のために必要である理由」について書いていきたいと思います。

 

では、なぜアトピー性皮膚炎の改善のために鼻呼吸が大切なのでしょうか?

現代社会は、細菌だけではなく、ホコリやダニ、ハウスダストや自動車の排気ガス、工場から出る煤煙や粉塵などに含まれる化学物質などが、大気中にたくさん漂っています。

しかし人間の鼻の鼻腔には空気中のそのような有害物質や細菌を体内に侵入させないように、細かい線毛がびっしりと生えています。

また冷たい空気や乾燥した空気が肺に入り込まないよう、加温・加湿機能も備わっています。

ところが、本来食べ物の通り道である口を気道にしてしまうと、知らず知らずのうちにホコリやチリなどが知らず知らずのうちに体内に入り込み、からだじゅうを蝕んでいきます。

下手をすると風邪や肺炎だけではなく、深刻な疾患を引き起こしてしまう可能性も考えられます。

そのため、有害な物質が体内に入り込まないよう、つねに鼻呼吸をすることが大切なのです。

ちなみに口呼吸の危険性と鼻呼吸の重要性について述べているのは、医学博士の西原克成氏です。

西原克成氏はアトピー性皮膚炎をアレルギーとは捉えておらず、アトピーの発症原因は、口呼吸や腸を冷やすことによって体内に侵入した細菌やウイルスが、白血球によって各細胞に送り込まれ、細胞内感染を起こすことだと考えています。

つまりアトピーの原因は細菌感染と、そのことによる細胞内のミトコンドリアの機能低下だというのです。

 

その西原氏は『免疫力を高める生活』のなかで口呼吸の弊害として以下を挙げています。

 

  • 「運動能力や学力の低下(疲労感と頭がボーッとする)」
  • 「肌荒れや肌のくすみ、ふきでもの、アトピー性皮膚炎(皮下組織の炎症)」
  • 「慢性のかぜの症状(扁桃リンパ輪の感染による免疫病)」
  • 「いびき、歯ぎしり(疲れと免疫病)」、「無呼吸症候群(疲れと免疫病)」

 

西原克成『免疫力を高める生活』

鼻呼吸はアトピー改善のために必要不可欠

一方、鼻呼吸が優れている点として、以下を挙げています。

 

  • 免疫力を強化する
  • 細菌やウイルスを除去する
  • 加湿された空気で肺呼吸の酸素交換率が高まる
  • 脳と内臓が活性化する

 (西原克成アトピーが治った!』p46

 

西原氏が鼻呼吸の重要性を指摘している通り、鼻呼吸はアトピー性皮膚炎の改善に効果的なため、アトピー性皮膚炎に悩まされており、普段から口呼吸を行なっている方は、起きている間は徹底的に鼻呼吸を行ってみることをおすすめします。

また寝ている間は知らないうちに口が開き、そこから細菌や大量のホコリなどが入りこむことは多いです。

そのため、寝ている間の口呼吸を防ぐためには、皮膚にやさしいサージカルテープを剥がれない程度の長さに切り、口に貼って寝ることをオススメします。

実際に試してみると、鼻呼吸しか出来ないために寝ている間に鼻の通りが良くなり、眠りが深くなるうえ、目覚めもスッキリします。

 

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トランス脂肪酸がアトピー性皮膚炎に悪い理由

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法」について述べています。以前、アトピー性皮膚炎を改善するための油の摂り方についての記事を書きましたが、 そのことに関連して、今回は「トランス脂肪酸アトピー性皮膚炎に悪い理由」について述べていきたいと思います。

 

一般的にトランス脂肪酸が体に悪いと言われていますが、ではなぜトランス脂肪酸が体に悪い影響を与えるのでしょうか?

そもそも「トランス脂肪酸」とは水素結合が足りない不飽和脂肪酸に対して、人工的に水素添加することで出来たいびつな飽和脂肪酸のことです。

このトランス脂肪酸とアレルギーの関わりについて、『アレルギーは「砂糖」をやめれば良くなる!』のなかで溝口徹氏は、

 

 このトランス脂肪酸はアレルギーとどうかかわっているのか。オメガ6系、オメガ3系の油がアラキドン酸やEPAの形で細胞膜に入っていくという話はすでにした。トランス脂肪酸もまた、細胞膜のなかに入るのだが、そのことによって、細胞膜が持っているやわらかさがなくなっていくのだ。また、代謝されにくいため、代謝の際にビタミンやミネラルが必要以上にたくさん消費されてしまうのである。

 その結果、アレルギーや炎症が起こりやすくなる、といわれている。(溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめれば良くなる!』p136~137)

 

と述べています。

トランス脂肪酸が身体に悪い理由

ちなみにトランス脂肪酸が多く含まれているのはマーガリンですが、このマーガリンはコレステロールが少ないとされる植物油(不飽和脂肪酸)を、空気中で安定させるために水素添加することで生み出されています。

しかし問題なのは、人工的に水素添加することで出来上がったトランス脂肪酸は、プラスチックのように体内で分解されないため、いつまでも体内に残ってしまうことです。実際、脂肪を研究している科学者は、油に水素添加することを「プラスチック化する」と述べているようです。

トランス脂肪酸が一般的に体に悪いとされている理由には、悪玉コレステロール(LDL)を増やし、代わりに善玉コレステロール(HDL)を減らすことが挙げられます。

しかしこれ以外にも、特に脂肪酸は細胞膜(リン脂質)の形成に深く関わっているため、プラスチックと同じであるトランス脂肪酸を体内に取り入れてしまうと、スムーズな新陳代謝が出来なくなるという弊害も生じてしまいます。

その結果、からだの血管や臓器、脳など、様々な部分に悪影響を及ぼすことになります。

アトピー性皮膚炎の発症原因がトランス脂肪酸であるとは言えませんが、トランス脂肪酸は体内に居残り続けることで、細胞の新陳代謝は妨げられてしまうため、アレルギー症状によってかゆみが引き起こされないようにするためには、なるべくトランス脂肪酸は摂らない方が良いと考えられます。

日本で規制されていないトランス脂肪酸は加工食品に多く含まれる

トランス脂肪酸はこのように人のからだに対して様々な悪影響を与えると言われていますが、日本では現在のところ、使用量の制限や表示の義務付けといった厳しい規制は食品業界に課されていません。

そのため、「マーガリン」や「ショートニング」といった原材料を使用している食品の多くにトランス脂肪酸が含まれているのが現状です。

またトランス脂肪酸は植物油を精製する際の脱臭工程でも生成されると言われているため、普段何気なく使っているサラダ油にも含まれています。

したがって、ハンバーガーやフライドチキンといったファーストフードや、菓子パン、サンドイッチ、ポテトチップスやスナック菓子、クッキー、ケーキといったお菓子類などの食品にトランス脂肪酸が含まれていることになります。

さらにインスタントラーメンやカレールウ、ドレッシングといった加工食品などにもトランス脂肪酸は使われています。

このように市販の食品のほとんどにはトランス脂肪酸が何らかのかたちで含まれているといっても過言ではないのです。

一部の良心的な企業はこのトランス脂肪酸の削減に努めているかもしれませんが、多くの企業はコスト削減を理由にしてサラダ油やマーガリン、ショートニングを当たり前のように食品に加えているのが現状です。

したがって、何らかの形でトランス脂肪酸が体内に入ってくるのを完全に避けるのは非常に難しいと思われます。

アトピーを治すためには加工食品をなるべく摂らないようにする

しかしその一方で、日頃の食事において、知らないうちにトランス脂肪酸を摂り過ぎないよう心がけることも、アトピー性皮膚炎の改善のためには重要になってきます。

先述した通り、トランス脂肪酸はスーパーやコンビニエンスストアで販売されているカップラーメンやお菓子などの加工食品に多く含まれています。

加工食品はそれ以外にも、アトピーの悪化につながると考えられるリノール酸や砂糖などもたくさん含まれています。

普段からカップ麺やお菓子などを食べるのが好きな方はつらいと思いますが、アトピー性皮膚炎を治していくためには、毎日の食生活において、加工食品を減らしていくことが重要なのです。

 

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ストレスが副腎を疲労させてアトピーを悪化させる理由とは?

当ブログでは「アトピー性皮膚炎をサプリメントや食事の栄養効果で改善するための方法と対策」について述べていますが、今回はストレスが副腎を疲労させてアトピーを悪化させることについて書いていきたいと思います。

 

アトピー性皮膚炎になると、ストレスを感じた際に皮膚がかゆくなり、掻きたいという衝動に駆られてしまいます。

そのためストレスはアトピーを悪化させる原因だとされていますが、そもそもストレスとは何でしょうか?

「ストレス」とはもともとは工学、物理学の分野で使われていた用語で、物体に外から力が加わった時に生じるひずみのことを指しています。

しかし人間社会の中での「ストレス」とは、物理的や科学的、心理的や社会的なものなど、様々なものがストレスとして関わってくるため、ストレスの原因は何かと一概に言うことはできません。

ところで、ヒトのからだは、脅威に直面すると、脳の下垂体が副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を分泌し、副腎皮質を刺激することでコルチゾール(ステロイドホルモン)を分泌します。

このコルチゾールには炎症を抑える働きがあるため、ストレスによって体内に炎症が起きたとしても、炎症がひどくならないようにしてくれているのです。

しかしコルチゾールの分泌量が減ってしまうと、炎症が抑えられなくなり、アレルギー症状が行なってくる可能性があります。

このことに関して、栄養療法の専門家である溝口徹氏は、『アレルギーは「砂糖」をやめればよくなる!』のなかで、以下のように述べています。

 

 ストレスのタネがいたるところにある現代は、コルチゾールを出す副腎にとって、まさしく〝受難の時代〟といえるかもしれない。ふつうに暮らしていても副腎は酷使され、疲れているのである。

 さらに、アレルギーを抱えていると、コルチゾールの使用頻度は増える。花粉症を例にとると、鼻の粘膜で起きている炎症をおさえるためにコルチゾールが動員される。その流れは以下のようになる。

 炎症が起きている部位からサイトカインという物質が放出され、それが血液で全身を巡り、脳にも送られる。すると、脳から「炎症をおさえろ」という指令が出され、下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が出てくる。

 このACTHによって副腎はコルチゾールの生成を活性化し、どんどん血液のなかに分泌して、炎症部位に送り届け、炎症を鎮めるのである。

 いつもストレスにさらされていて、コルチゾールが不足してくる。その結果、アレルギーの症状が悪化することになるのだ。

 実際、花粉症もアトピーもストレスを感じると症状がひどくなる。とくに顕著なのはじんましんだ。(溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめれば良くなる!』p55~56)

 

溝口徹『アレルギーは「砂糖」をやめれば良くなる!』

アトピーの悪化を防ぐためのストレス対策は副腎の強化

アトピー性皮膚炎を治していくためには、ストレスを感じないような生活を送るのが一番なのですが、何がストレスになるのかは人それぞれで違ってくるため、「~を避けるべきだ」とは簡単に言えません。

また自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスをうまくコントロールするためには、適度なストレスも必要だとされています。つまり、緊張した時に優位になる交感神経を刺激するためには、毎日家でただのんびりと過ごしているだけでは駄目なのです。

そのため、アトピーの悪化を防ぐためのストレス対策として必要なことは、ストレスの原因そのものを探すことも大切なのですが、それよりも、副腎の疲労を防ぐことだと思われます。

つまり、その人自身がストレスを感じているかどうかは、副腎がストレスによる炎症を抑えるためにコルチゾールを分泌しているかどうかによって決まると考えられるのです。

したがってアトピーの悪化を防ぐためのストレス対策とは、これはひとつの手段ではありますが、ステロイドホルモンを分泌し続けている副腎を助けるために、ビタミンCビタミンB群などの栄養素を多く摂っていくことなのです。

それに加え、ホルモンの材料になるタンパク質を積極的に摂っていくことも大切です。

また、糖質も過剰摂取してしまうと、血糖値を安定させるためにコルチゾールが副腎から分泌されて副腎疲労の原因になってしまうので、注意が必要です。

 

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